読売わんわん

売ってません

ヤマザワ

近くのヤマザワにはがきを出しに行った。空はまだかすかに明るさを残していた。星がひとつだけ昇っている。家から出て僅かのところに小さな公園がある。こんなに近くにあるのに、私はもう、遊具に手さえ触れない。冷たい空気に身を震わすと、低く、何かが聴こえてきた。蛍の光。もうすぐ向かいのホームセンターが閉まるのだ。脱穀機の小さな小屋についた換気口が、壊れている。

( ; ; )\\\(uu)

ベッドの上で羽毛ぶとんがかまぼこみたいに丸まっている。感傷的になったときに限って家族が廊下で私の荷物を整理し始める。いるかの舌。私はあの人のことを考えながら静かに眠りにつきたいだけなのだ。あの人がベランダから空を見るとき、星が出ていればいいなと思う。

( TT)\( )

まがりかどから女のひとがでてきてぶつかった。ガソリンスタンドの匂い。ガソリンスタンドの匂いがすき。おうちへ帰るまでにおなかが空くと思う。人は気持ち悪い。肉塊。潰れてしまえ。さきこちゃんはしっかりかんがえてえらいねえなにもかんがえないよりかしこくていいじゃない。私は女の子になりたかったです。あけましておめでとう。死ぬまですっからかん。( T_T)\(^-^ )( T_T)\(^-^ )

(u_u)

 突然世界の終わりが来ても、この街は大して変わらないような気がする。例えば保険会社の窓際に置かれたぬいぐるみやガラスのエレベータ、ビルの一室にある美容院(看板には『髪に愛を』とある)なんかはいつのまに消えてしまって、くだらない居酒屋や地下道への入り口などは根をはる雑草のようにいつまでも残り続けるのだ。