読売わんわん

売ってません

ヤマザワ

近くのヤマザワにはがきを出しに行った。空はまだかすかに明るさを残していた。星がひとつだけ昇っている。家から出て僅かのところに小さな公園がある。こんなに近くにあるのに、私はもう、遊具に手さえ触れない。冷たい空気に身を震わすと、低く、何かが聴こえてきた。蛍の光。もうすぐ向かいのホームセンターが閉まるのだ。脱穀機の小さな小屋についた換気口が、壊れている。